閲覧ありがとうございます。
じゅんとぅんです。😋
前回につづき、設計のポイントについてご紹介したいと思います。
以下のポイントに注意して設計しました。
シャインマスカット、藤稔、ピオーネ、巨峰を栽培しています。
- フレッシャーズなので、コストミニマムでスモールスタートにする
- 見上げる姿勢や腰をかがめる姿勢を最小限にする
- シャインマスカットは雨に弱いので、雨除けのための屋根を設置する
- 管理がしやすい、短梢剪定で、一文字栽培とする
- 強風にも耐えられる強度を持たせる
- 軌道に乗ったら、拡張できるように拡張性を持たせる
シャインマスカットは黒とう病に特に弱いということで、ここを抑えれば、比較的容易においしいシャインマスカットが収穫できるそうです。
今回は、雨除けの設計についてご紹介したいと思います。
雨除けの方式、いろいろありますよね。
ビニールハウスは雨対策には最高ですね。ただし、方式剪定の回でもご説明しましたが、非常にコストがかかります。そして、植物ですから潅水をしてあげる必要があります。
スモールスタート、省力化をはかりたい私には荷が重すぎます。
ということで、多くのぶどう畑で採用されているアーチ状の部分屋根を前提にすることにしました。
また、ぶどうは、地植えを考慮して、屋根面積を85%以下にしましょうという技術資料が多数ありましたので、このポイントも併せて抑えていきたいと思います。
まずは、最終的な図面を見て頂いて、順に説明していきますね。
アーチ状の屋根はどのような方式にする?
アーチなので、丸い形状、当たり前ですね。
ただし、ひとえにアーチといっても様々な方式があるようです。
ポイントはアーチを構成する材料に大きく左右されることがわかりました。
・アーチパイプ方式
・トンネルメッシュ方式
・ワンタッチトンネル方式
それぞれ、メリット・デメリットがありますので、私の方式選定のポイントを説明していきます。
◤アーチパイプ方式
メリット
何といっても強度面ではないでしょうか。
パイプは19mm、25㎜など、複数の太さのアーチパイプが販売されています。
太いほど強度が増すのは容易に想像できますよね。また、重量も増すので、風に対しても強くなりそうです。
デメリット
やはりコストが高くなりそうです。
構造材としてアーチパイプを利用しますので、奥行方向に40~50cm間隔で設置する必要があります。
アーチパイプ代に加え、アーチパイプを取り付ける軒材となる直管パイプ、クランプも必要になります。
◤トンネルメッシュ方式
メリット
既製品で、骨組みがメッシュ状に完成していて、トンネル形状に加工されている部品を使うので、施工はしやすくて、アーチパイプと比べコストも抑えられそうです。
トンネルメッシュを固定する軒の直管パイプは必要でしょうが、アーチパイプの本数をかなり減らせます。
デメリット
残念ながら、ホームセンターでもオンラインショップでも、トンネルメッシュという部品を発見することができませんでした。製造メーカも発見することができませんでした。
建築資材で、DIYレベルでの入手が困難な部品なのかもしれません。
また、トンネル状の部品で奥行寸法も数mの部品となると、輸送コストや輸送手段も容易ではなさそうです。
入手できないということで、完全に選択枝からは外れます。
◤ワンタッチトンネル方式
メリット
既製品で、日亜鋼業さんが開発された施工省力化部材だそうです。
軒部の2本のワイヤーに追加の部品なしで、一本のばね素材の支柱材を素手で取り付けられるもののようです。一本当たりのコストも300円程度ということで、パイプアーチより割安です。そして何より施工が非常に楽のようです。
ワンタッチトンネルについては、こちらをご覧ください。
カタログや説明書もあり、施工実績もあるようですので、強度も問題なさそうです。
デメリット
残念ながら、ホームセンターでもオンラインショップでも、入手できないようです。
ただ、この商品、製造元が判明しています。
そう、日亜鋼業さんです。メリットが大きい商品ですので、製造元に直接電話して購入方法を確認できれば、若干のデメリットは許容できそうです。
以上、3つの方式のメリットデメリットを整理してみました。
俺のぶどう畑の屋根は、ワンタッチトンネル方式を選択することにしました。
ワンタッチトンネル屋根の設計
先ほど選定したワンタッチトンネル方式ですが、カタログも説明書もありますので、設計は非常に楽になります。
ラインナップが7種類あるようですが、取付後形状のトンネル間口とトンネル高さ、有効長から選定することになります。
また、トンネル高さを 500mm 程度で考えています。
仕様表にはぴったりのサイズがありませんね。
そこで、間口 2100mm、トンネル高さ 500mm となる円弧を考え、JW-CADで弧の長さ寸法を算出してみたところ、有効長が約2400mmとなりました。
ありますね!型式18型。ばね素材なので、自己責任ではありますが、18型を間口 2100mm、トンネル高さ 500mm で利用しようと思います。
なお、取り付け完成図によりますと、やはり妻面にはアーチパイプを利用した方がよいようです。こちらは仕方ないですね。
今回は、雨除けのための屋根を設置するための屋根の設計について説明しました。
いかがでしたでしょうか?
次回は、「管理がしやすい、短梢剪定で、一文字栽培とする」について説明したいと思います。
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