シャインマスカット、藤稔、ピオーネ、巨峰を栽培しています。
前回書いた通りですが、こちらのような棚となることを前提に設計しました。
- フレッシャーズなので、コストミニマムでスモールスタートにする
- 見上げる姿勢や腰をかがめる姿勢を最小限にする
- シャインマスカットは雨に弱いので、雨除けのための屋根を設置する
- 管理がしやすい、短梢剪定で、一文字剪定栽培とする
- 強風にも耐えられる強度を持たせる
- 軌道に乗ったら、拡張できるように拡張性を持たせる
ぶどう畑には、いろいろ種類があります。
ビニールハウス、トンネルメッシュ式、コンクリート杭式が代表的だと思います。
◤ビニールハウス式
外部環境と完全に切り離し、病害虫の影響を最小限に抑え、温湿度環境を完全管理できる点では非常に優れた方式だと思います。
ただ、投資も最大となり、ハウスだけで数十万は固く、ご近所のイチゴ栽培のビニールハウスを新設された方にお話しをうかがったところ、温湿度管理機能や潅水機能や照明設備を考慮すると、500万円はくだらない投資になるようです。
したがって、本格的に事業としてぶどう栽培をされる方でないととてもとてもスモールスタートにはなりません。
ちなみに、パイプハウスとも呼ばれるほど、直径19㎜や22mmのパイプを奥行方向に45cm間隔で設置し、縦横を組み合わせてあの形で構造をつくり、濃ビや農POというシートを覆ってパイプに固定するという設計です。
世の中、無数のパイプハウスが利用されているので、非常にたくさんのパイプハウス用部品が売られていますが、接続部や固定部、末端処理部など、非常に多くの種類と数の部品をそろえる必要があります。部品リストの参考例をご覧ください。
◤トンネルメッシュ式(トンネルアーチ式)
トンネルメッシュ式は、屋根形状がトンネル形状ですので、このような言い方をしていると思いますが、実際のところ、形状は何でもよいのか、やはりアーチ形状が良いのか、その辺りはよくわかっていません。雨水が溜まってしまっては重量で屋根が落ちてしまうかもしれないので、傾斜は必要でしょうね。
トンネル式も実はいろいろ取りうる手法があるようですね。
トンネルメッシュが入手できればよいですが、アーチパイプやワンタッチトンネルなど、コストを考えながら、また入手性も重要です。(実は入手性の面でかなり苦労します。)
また、いくつかの文献によると、85%以上屋根で覆う場合は潅水が必要と記載されていました。まずは4鉢のぶどうですから、個別に水やりをするとしても許容範囲ですができれば楽したいところです。とすると、必然的に屋根は分割することになります。
コストの面はどうでしょう。材料の数を少なくすることが、まずはコストを抑えるうえで重要です。トンネルメッシュ材料というものが存在しているようで、これを手に入れられれば、4枚程度購入して設置すれば、かなり安く抑えられるのではないでしょうか。
◤コンクリート杭式
コンクリートが素材だと、長持ちしそうですし、重量もかなりあるので、強風にも強そうです。ただ、設置している動画を拝見したのですが、重量物で、それなりの太さもあることから、人数も時間も労力がかなりかかりそうです。
材料費は抑えられるかもしれませんが、DIYレベルでスモールスタートには向かない方式ではないかと思いました。
以上のことから、俺がセカンドフレッシャーとして、手に負えそうでスモールスタートできそうなぶどう棚は、トンネルメッシュ式が候補となりました。
次回は、「見上げる姿勢や腰をかがめる姿勢を最小限にする」ことについて、どのような設計にすべきかを考えてみたいと思います。
コメント
コメントを投稿